自民党安倍派の政治資金パーティーに出席した岸田文雄首相と森喜朗元首相(右下)=令和5年6月16日午後、東京都内のホテル

自民党の清和政策研究会(安倍派)会長経験者の森喜朗元首相は、26日配信の月刊誌「文芸春秋」電子版のインタビューで、派閥の政治資金パーティーで長年続いてきた資金還流について「知らなかった」と関与を否定した。清和研で平成10年12月以降の森会長時代に始まったとの指摘に対して「私を陥れるための作り話だ」と反論した。

岸田文雄首相が4月初旬、森氏に直接電話した聴取について「体調はいかがですか」「強いてお目にかかることはない」と伝えられた一方、裏金システムを作ったのかと尋ねる質問はなかったと明かした。首相には以前から「私の会長時代に派閥ぐるみの裏金づくりはなかった」と伝えていたとも説明した。

安倍派の資金還流は「今回の報道で明るみに出て初めて知った。いつ誰が始めたか分からない」と述べるにとどめた。インタビューは18日に実施されたという。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。