立憲民主党の野田佳彦代表は30日午前、日本維新の会の馬場伸幸代表と国会内で会談し、特別国会での首相指名選挙について協力を要請した。馬場氏は会談後、記者団に「両党間で協議をしていく。(野田氏の)名前を書けるかはこれからの協議次第だ」と述べるにとどめた。野田氏は午後、共産党の田村智子委員長とも会談する。
立憲、維新両党の幹事長と国対委員長も同席した。野田氏によると、首相指名選挙で石破茂首相との決選投票になることを想定し、野田氏は「政権をかえていく大きなチャンス。野田と書いてほしい」と協力を求めた。これに対し、馬場氏は「意味のない迎合は国民から何をしているかとみられる。野田さんの名前を書くにしても大義、具体的改革案がないとくみすることはない」と伝えたという。
政府・与党は来月11日に特別国会を召集する方向で調整している。会期は14日までの4日間で、召集日に首相指名選挙が実施される見通しだ。
馬場氏は29日に出演したBSフジ番組で、石破氏と野田氏の決選投票にもつれこんだ場合の対応を問われ「どちらかに軍配を上げることはできない」と発言。立憲との政策の違いを理由に、野田氏には投票できない考えを示していた。
一方、国民民主党は30日、オンラインで執行役員会を開き、首相指名選挙で決選投票になった場合でも、玉木雄一郎代表の名前を書く方針を確認した。【田中裕之、池田直、遠藤修平】
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