立憲民主党の野田代表は、30日国会内で日本維新の会の馬場代表と党首会談を行い、与党を過半数割れに追い込んだ衆議院選挙の結果をうけて、11月11日予定される国会での首相指名選挙で、「私、野田と是非お願いします」と要請したと述べた。
野田代表は党首会談後「今回の民意は、自公政権にノーという国民の意思表示だった。結果自公の過半数割れとなったことを踏まえて、政権を変えていく大きなチャンスでもある、ぜひ協力をお願いしたい、首相指名選挙では『野田』とお願いします、1回目の投票ではいろいろあるかも知れませんが、2回目の決選投票で、と端的にストレートにお願いをしました」と述べた。
11日に開かれる予定の特別国会では、衆院選を受けた首相の指名選挙が衆参の本会議で行われる。自民公明が選挙結果で過半数を割り込んだため、1度目の首相指名選挙では、いずれの候補も過半数を獲得しない見通しで、1回目の1位となる見通しの、自民党石破総裁と第2党の立憲民主党野田代表の決選投票となる見通し。野田代表は、馬場代表に対し、2回目の決選投票で「野田」と投票することを要請した。
要請にあたり野田代表は「一致点を見出していく、大前提は本気の政治改革、教育の無償化、選択的夫婦別姓などいくつかの項目を一緒に実現する関係を作っていきたいという私の希望を述べた上で検討をいただく」と述べ、首相指名で立憲民主党に投票を要請する前提として、政策での一致点について申し入れを行ったことを明らかにした。
会談では「回答について明確に求めたわけではない」と述べた。
野田代表は「(自公が)過半数割れで、他の野党も含めると圧倒的に野党が強い、国会改革も一緒に実現していこう、与党に強く迫っていこう、改革案を考えられるか詰めていこうという今後についても協議することで合意した」と述べた。
一方、維新の馬場代表は「大義または具体的な改革案、そういうものがなければ我々は与することはないと、はっきり私の方から申し上げた」と述べ、首相指名選挙での要請に応じる姿勢は示さず、政策などをふまえて引き続き協議を続ける姿勢を示した。
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