日本維新の会の内部が今、荒れています。

衆議院選挙で議席を減らした責任を取って「馬場代表は辞意を示すべき」と30日、維新創設メンバーが声を上げました。


■「自民の裏金問題と二重写し」大惨敗の責任を問う

30日、国会内で行われた日本維新の会の役員会。

馬場代表は、前回の選挙と比べ比例票でおよそ300万票減らしたことについて、「私の力不足」と述べた一方で…。

【日本維新の会 馬場伸幸代表】「今まで全然、歯が立たなかった選挙区について、小選挙区での議席をお預かりすることができた」

大阪以外の小選挙区で議席を獲得できたことは、「正しい方向に進みつつある」と評価しました。


しかしその直後、維新の立ち上げメンバー、浅田参院会長は、維新が公示前の44議席から、6つ議席を失ったことなどを「大惨敗」と総括。

【日本維新の会 浅田均参院会長】「少なくとも今回の大惨敗の責任を取って、代表と選対本部長ぐらいは辞意を表すべきだと思っています」

本人がいる前で、公然と辞任を要求しました。

【日本維新の会 浅田均参院会長】「あれだけ負けたのに誰も何も責任を取らない。まるで“裏金事件”の後に自民党の議員が誰も責任を取らなかったという場面と二重写しになって、すごく維新としてはマイナスだと思うんです」

辞任を要求されましたが、馬場代表は、役員会の中で明確な答えを出さなかったということです。

日本維新の会は、31日、大阪で常任役員会を開き、代表選挙の実施について判断する予定です。

■自民にとって維新との交渉は「プライオリティが低い、馬場代表の力が失われつつある」

維新は議席を減らしてしまったものの、国民民主党(28議席)よりは議席は多いということになります。

自民は維新に対してアプローチするということはあるのでしょうか。

【政治ジャーナリスト 青木和弘さん】「もちろん、話はしています。ただプライオリティが圧倒的に国民民主党の方が先です。なぜかというと、まず公明党がやはり維新に対して、今回は大阪で4議席取られたというのもあって、嫌悪感というか強い忌避感を持っているということです」

「なんといっても馬場代表が実際、力を失いつつある。誰と交渉したらいいのかが分からないので、自民党も様子見状態になっています。今回、本当に“大惨敗”で、比例票が500万票取ったんですが、300万票減って500万票。これはやはり大きな痛手で、維新の会は一から出直しぐらいの状況になっていると思います」

維新は国政政党としての存在意義が問われているということですか?

【政治ジャーナリスト 青木和弘さん】「大阪では勝ったけれども、それ以外の地域では極めて厳しい戦い。かなり候補者を立てたにも関わらず、これだけ厳しい戦いになったので、これから維新の会というのはどういう政党であるべきかを、もう1回考え直す必要があると思います」

一体、維新はどこに進んでいくのかというのが問われています。

(関西テレビ「newsランナー」2024年10月30日放送)

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