皇位継承を男系男子に限る皇室典範について、国連の女性差別撤廃委員会が改正を勧告したことに対し、政府は強く抗議して削除を申し入れました。

林官房長官:
皇室典範において、皇位継承資格が男系男子に限定されていることは、女子差別撤廃条約第1条の女子に対する差別には該当しない。最終見解に皇位継承に係る記述がなされたということは大変遺憾であります。

国連の女性差別撤廃委員会は、日本の取り組みについて29日に公表した最終見解の中で、皇位継承を男系男子に限る皇室典範を改正するよう勧告していました。

林官房長官は、30日午前の記者会見で、皇位継承のあり方は「国家の基本に関わる事項だ」としたうえで、「女子差別撤廃条約の趣旨に照らし、委員会が皇室典範について取り上げることは適当ではないと説明してきた」と述べました。

そして、今回の公表について「強く抗議をするとともに削除の申し入れを行った」ことを明らかにしました。

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