10月、投開票された衆院選。その裏で動いていたのが来年夏の参院選の候補予定者たちです。衆院選の勢いを次につなげようと各党が奔走しました。

■訴えにも熱!精力的に県内回った立憲・打越さく良議員

10月、衆院選の候補者と並び、支援者と握手していたのは、立憲民主党の打越さく良参院議員です。

【立憲 打越さく良 参院議員】
「自民党本部のほうが、非公認とか名簿に載せないとか『そんなことかわいそうじゃないか』みたいなね。もう何がなんだか分からない状態。まったく反省していない自民党県連でございます」

来年夏の参院選への出馬を表明している打越さん。候補者を応援しつつ、自民党を痛烈に批判して自身もアピールします。

【立憲 打越さく良 参院議員】
「衆議院議員選挙、一人一人の勝利を確実にするということが、次の参議院選にもつながるし、新潟の皆さんを支えていくことにもつながると思うので、しっかり頑張りたい」

選挙期間中、県内を精力的に回った打越さん。しかし、訴えに熱が入り…

打越議員:「ちょっと今考えこんじゃった?」
候補者:「いや~、ちょっと応援弁士に…」
打越議員:「じゃあ私から!私から一言!」
候補者:「じゃあ打越さん」
打越議員:「私が伝えたかったのは…」

来県した応援弁士を差しおいて、マイクを握り続ける場面も。

候補者:「じゃあ、そろそろマイクを応援弁士に渡してみてもいいですか?」

■立て直し図る自民 元競泳選手・中村真衣さんが出馬予定

一方…

【自民・前 鷲尾英一郎 氏】
「これ“マイちゃん”来たからマイちゃんに先に話してもらったほうがいいの?」

演説中の候補者からマイクを受けったのは、参院選で自民党からの出馬を予定している元競泳選手の中村真衣さんです。

【自民党から出馬予定 中村真衣 氏】
「正直、自民党にとって、とてもとても厳しい戦いになると思っております。皆様の熱い熱いご協力で、ぜひとも鷲尾さんを国政に押し上げていただきたいと思います」

オリンピックのメダリストで、自民党県連が今年の夏に行った公募で候補者に決定した中村さん。

【自民党から出馬予定 中村真衣 氏】
「いま、逆風の中ではあるが、私自身、自民党の皆様と一緒に戦っていければなと」

そんな中村さんの擁立に向け水面下で動いていたのが、新潟4区から出馬した前職の鷲尾英一郎さんでした。

候補者を内定する会議に、当時の国会議員で唯一出席した際には…

【自民・前 鷲尾英一郎 氏】
「オリンピアンとしてあれだけ努力をして、世界と戦って、あれだけの実績を残されている方ですから、それは政治の道でも徹底的に努力をしていただければなと思っている。(Q.ほかの国会議員は出席していないが?)私は出席したと」

しかし、党の公認が下りる前の解散ということもあり、衆院選中の中村さんの活動は限定的に。さらに、小選挙区で自民党が全敗し、鷲尾さんも議席を失いました。

参院選に向け、県連の立て直しは急務です。

【自民党県連 佐藤信秋 会長】
「これから色んな反省をしながら、巻き返しをしていかなくてはならない」

衆院選の結果がどう響くのか…早くも新たな戦いが始まっています。

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