兵庫県知事選が告示され、候補者の街頭演説を聞く有権者ら(10月31日、神戸市中央区)=一部画像処理しています

共同通信社は8、9両日、斎藤元彦前知事(47)の失職に伴う兵庫県知事選の電話調査を実施し、取材結果を加味して情勢を探った。無所属新人の元尼崎市長稲村和美氏(52)がわずかにリードし、再選を目指す斎藤氏が激しく追う展開となっている。日本維新の会を離党した無所属新人の前参院議員清水貴之氏(50)は広がりを欠く。投開票は17日。

1割強は投票先を決めておらず、情勢は変化する可能性がある。

支持政党別で見ると、自民党支持と答えた人のうち稲村氏は4割弱を固めたにとどまる。4割強が斎藤氏に流れる。稲村氏は立憲民主党支持層の6割超、斎藤氏は国民民主党支持層の4割超に浸透した。

公明党支持層は稲村氏が6割弱、斎藤氏が3割弱を取り込んだ。「支持する政党はない」と答えた無党派層では、稲村氏が5割弱、斎藤氏が3割弱から支持を得る。地域別では、稲村氏が市長を務めた尼崎市を含む東部でリードする。

主要政党のうち、自民、公明は自主投票を決定。自民の一部は稲村氏支援に回る。立民、国民の県組織も自主的に支援する。

幅広い支援を求める清水氏には維新の県組織が協力。ただ、維新支持層からの支持は2割止まりで、4割強が斎藤氏、2割強が稲村氏に流れる。

いずれも無所属新人で、共産党推薦の医師大沢芳清氏(61)、政治団体「NHKから国民を守る党」党首立花孝志氏(57)、レコード会社社長福本繁幸氏(58)、ニュース分析会社社長木島洋嗣氏(49)は厳しい。

電話調査は、兵庫県の有権者と答えた人を対象に実施。固定電話で720人、携帯電話で307人の有効回答を得た。〔共同〕

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