任期満了に伴う新潟県柏崎市長選が10日告示され、市民団体共同代表の新人阿部由美子氏(62)、3選を目指す現職桜井雅浩氏(62)、会社員の新人野本祐二氏(58)の計3人が立候補を届け出た。いずれも無所属。東京電力柏崎刈羽原発の再稼働の是非が主な争点。17日投開票。

再稼働には地元同意が焦点となっており、桜井氏は東電から要請があった場合、応じる意向を既に示している。10日の出陣式でも支援者を前に「環境に配慮した脱炭素エネルギーが世界の潮流だ」と指摘。前向きな姿勢を重ねてにじませた。

阿部氏は第一声で再稼働反対の考えを強調。「原発を全て廃炉にすると決めた時、柏崎の未来が変わると信じる」と語り、支持を呼びかけた。

野本氏は再稼働に関し「条件付き容認の立場だ」と記者団に明言。原発の安全性確保のため、津波対策の強化を訴えた。〔共同〕

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