衆院選で当選した河村たかし氏の市長失職に伴う名古屋市長選が10日、告示され、いずれも無所属新人の元副市長広沢一郎氏(60)=保守推薦、前参院議員大塚耕平氏(65)=自民、立民、国民、公明推薦、政治団体役員尾形慶子氏(67)=共産推薦=ら7人が届け出た。

市民税減税をはじめ、河村氏が進めた政策への評価が主な争点となる。投開票は24日。

大塚氏は市中心部の公園で第一声を上げ、2009年から続いた河村市政の刷新を訴えた。名古屋城天守閣の木造復元などを念頭に「この15年同じ話題で論争を繰り返し、もう飽き飽きだ。名古屋を次の名古屋に進めましょう」と呼びかけた。

広沢氏は東区の事務所前で「市政をまるごと滞らせることなく引き継ぎ、さらに発展させて名古屋を豊かで楽しい町にする」とアピール。地域政党「減税日本」からも推薦を受け、後継候補に指名した河村氏が隣に立ち、支援を呼びかけた。

市民税減税の廃止を掲げる尾形氏は熱田区の金山駅前で演説した。「金持ち減税をやめ、本来、皆さんが享受できるはずの行政サービスを受け取ろう」と声を張り上げた。

ほかに立候補したのは、元会社員太田敏光氏(76)、旅行会社経営水谷昇氏(61)、元大学講師不破英紀氏(64)、旧自治省(現総務省)元職員鈴木慶明氏(85)。

◇立候補者(届け出順)

太田 敏光76 元会社員  無新

広沢 一郎60 元副市長  無新

水谷  昇61 旅行会社経営無新

不破 英紀64 元大学講師 無新

鈴木 慶明85 元自治省職員無新

大塚 耕平65 元厚労副大臣無新

尾形 慶子67 政治団体役員無新

〔共同〕

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