兵庫県知事選で再選を果たした斎藤元彦知事(47)は19日に臨んだ就任後初の記者会見で、SNS(ネット交流サイト)上の中傷を抑止する条例制定の検討を進めていく考えを明らかにした。
斎藤氏は自身のパワーハラスメントを含む複数の疑惑を文書で内部告発され、県議会の調査特別委員会(百条委)が真相究明を進めている。
今回の選挙戦ではSNSを活用した選挙運動が注目された一方、各陣営や百条委メンバーの県議に対する中傷や根拠不明の情報がSNS上で飛び交った。
斎藤氏は「選挙戦ではSNSでいろいろな情報が出たことが報道などで分析されている。心ない誹謗(ひぼう)中傷は県民を傷つけることになり、控えていくことが大事だ」と語った。
斎藤氏は1期目の任期中だった2023年10月の記者会見で、SNS上の中傷や誤情報の拡散を防ぐ条例の制定を表明。啓発や被害者の支援・相談体制の整備も盛り込む考えを示していた。
この日の会見でもこの条例制定への考えを問われ、「担当部局で検討を進めていると認識している。引き続き準備や検討を進めたい」と述べた。
斎藤氏は17日に投開票された出直し知事選でSNSを積極的に活用し、111万票余りを獲得して返り咲きを果たした。【大野航太郎、面川美栄】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。