「103万円の壁」を引き上げる方針を盛り込んだ経済対策について、与党と国民民主党が合意しました。

最新情報を国会記者会館からフジテレビ政治部・木村大久記者が中継でお伝えする。

国民民主党のある幹部は「大きな山が動いた。年末の税制改正議論に向けて道筋をつけた」と話しています。

3党の政調会長らは、20日午後2時半から国会内で会談し、政府の経済対策について合意しました。

焦点だった年収「103万円の壁」に関しては「来年度税制改正の中で議論し引き上げる」との文言が盛り込まれ、ガソリン減税についても「自動車関係諸税全体の見直しに向けて検討し結論を得る」としました。

国民民主党・浜口政調会長:
高く評価していきたい。「103万の壁」の第一歩を踏み出すことができる。

自民党・小野寺政調会長:
政策を進めるにあたって、より丁寧に野党の皆さんと協議をする1つのひな型。

3党の政調会長は経済対策を実現するため、「補正予算について年内の早期成立を期する」などとした合意文書も交わしました。

一方、「103万円の壁」をどこまで引き上げるかは、経済対策に明記されていません。

午前中の3党の税制協議では、国民民主党が178万円への引き上げと、それに伴う経済効果の試算を出すよう求めていて、現時点では引き上げ幅を譲らない構えです。

2024年末にかけて税制改正の議論の場で、交渉が続くことになります。

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