【ビエンチャン共同】中谷元・防衛相は22日、ラオスの首都ビエンチャンで、フィリピンのテオドロ国防相と会談した。海洋進出の動きを強める中国への懸念を共有し、力による一方的な現状変更の試みに反対するとの認識で一致。2国間に加え、米国やオーストラリアなどを含めた多国間での防衛交流・協力の強化を確認した。  フィリピンは南シナ海など重要なシーレーンに面する。日本と同じく米国の同盟国であり、日本は関係を重視する。これまでに防空レーダー2基を輸出し、自衛隊とフィリピン軍の相互往来を容易にする「円滑化協定」を締結した。  会談で、両氏は防空レーダーの移転をさらに進めていく方針を申し合わせた。

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