元大阪市長・大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(54)は、27日に放送された関西テレビの情報番組で、大阪・関西万博で赤字が生じた場合、「大阪府市で負担すればよい」との持論を述べた。
■赤字になった場合 橋下氏が知事や市長時代に“身を切る”行改で貯まった「財政調整基金を充てたらよい」
この記事の画像(7枚)関西テレビの情報番組「ドっとコネクト」(MC:石井亮次 毎週土曜午前11時20分~午後1時)に出演した橋下徹氏は、開催まであと1年を切った大阪・関西万博で収支が赤字になった場合に『大阪府市が負担するかどうか?』についての議論で、自分が知事や市長時代の“身を切る”行政改革などで貯まった財政調整基金などがあるとし、これら(約4600億円)を充てたらよいとし、さらに「大阪の再生に向けて投資としたらよい」と述べた。
また、橋下氏は「市民に追徴で課税をするようなことはない」「(大阪・関西万博の収支が)赤字・赤字だというが経済効果は3兆円(注:橋下氏による)で、とんでもない経済効果も見込める投資だ」と話した。
これに対し、同じくゲストコメンテーターとして番組に出演した関西テレビ出身のフリーアナウンサー・山本浩之氏は、「経済効果があるとか、なんぼ橋下さんが中心になって行政改革などで貯めたというお金だったとしても、昭和のオヤジみたいに『俺らが稼いできたお金や!』と自分のサイフみたいに言うのはどうか?奥さんが怒るパターン…もう少し言い方を変えた方がいい」と話し、橋下氏は「俺のサイフや!」と応えた後、すぐに「それはアカン…みなさんの税金だから」と言い直す場面もあった。
万博の収支が赤字の場合、どうするのかについては、4月21日のフジテレビ『日曜報道 THE PRIME』 で、万博で赤字が生じた場合の負担について、橋下氏が吉村洋文大阪府知事に対し、「万博の赤字は大阪府市が負担すればいい」と発言した。
これに対し、吉村知事は「大阪府市で負担する考え方はある。でも、その時は黒字も大阪府市が全部もらう…でもそれがいいのかというとそうじゃない」と一部反論していた。
■橋下氏「来たくない人は来なくてよい」…ヤマヒロさんと久々にバトル!?
2025年4月に開催が予定されている大阪・関西万博を巡っては、度重なる建設費の上振れ、参加各国のパビリオン建設の遅れ、建設現場でメタンガスに引火し爆発が起きた問題、国内国外含め認知度が低く前売り券の売れ行きが芳しくないことなど、様々な問題が取りざたされている。
番組の中で橋下氏は、あらためて万博に関して「来たくない人は来なくてよい」と持論を述べ、同じくゲストコメンテーターの山本浩之氏が「また、そんなコトを言って」となだめる一幕もあった。
■ヤマヒロさん…11年ぶりの報道スタジオに“感無量”
また、関西テレビで長年アナウンサーとして報道キャスターを務めていた山本浩之氏。関西テレビの別のバラエティ番組などへのレギュラー出演はあるものの、「ドっとコネクト」で使用している報道スタジオに入るのは11年ぶり。自身の頭をなでながら感慨深げに古巣のスタジオに入った。
番組冒頭、1998年の番組で「カツラでした」と告白したシーンを懐かしく振り返ったほか、橋下氏と「キャスター時代にいろいろ“やりあった”ですね」と会話するシーンもあった。
(関西テレビ 2024年4月27日)
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