宮城県が11月21日、東北労災病院と県立精神医療センターを併設し富谷市へと移転する構想を断念したことについて、富谷市の若生市長は22日、労災病院の誘致を続ける考えを示しました。

県の4病院再編構想では仙台市青葉区の東北労災病院と名取市の県立精神医療センターを併設し、富谷市に移転する計画でしたが、21日に県は医療センターの移転を断念し、名取市で建て替える方針を示しました。一方で東北労災病院については、富谷市への移転に向けた協議を続けるとしています。二つの病院の移転先となっていた富谷市の若生裕俊市長は22日の定例会見で東北労災病院の誘致を続ける考えを示しました。

富谷市 若生裕俊市長
「この富谷・黒川地域は人が増え、企業が増えているのに、救急急性期を担う総合病院がないのというのが長年の課題で、救急搬送の時間が他の地域よりも長く、搬送中に命を亡くした人が現実にいる。(東北労災病院の)これまで通り富谷市移転を強く期待しているし、そこは強く村井知事に実現に向けて進めてほしい」

富谷市では移転予定地の取得費として約14億円を予算化していて、11月中にもその8割の支払いを終える予定です。

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