兵庫県の斎藤元彦知事がパワーハラスメントなどの疑惑を文書で告発された問題を究明する県議会調査特別委員会(百条委)の奥谷謙一委員長は25日、斎藤氏が再選された知事選での広報戦略を巡り、公職選挙法違反の疑いが指摘されていることについて「個人的には困惑している。斎藤知事からどういったことがあったのかしっかり説明をいただきたい」と述べた。
25日の百条委後の記者会見で、記者の質問に答えた。また、新たな問題として百条委で調査するかどうかについては「制度上可能なのか整理できていない。現段階では、調査していくという話にはなっていない」と説明した。
知事選を巡り、兵庫県内のPR会社の経営者がウェブ上で、SNS(ネット交流サービス)を含む広報戦略を斎藤氏側に提案したなどと公表したことから、選挙運動者への報酬を禁じた公選法に抵触する可能性があるとの声が広がっている。斎藤氏は25日、同社にポスター制作費などとして70万円を支払ったと説明したうえで「公選法違反となるような事実はないと認識している」と否定している。【砂押健太、大坪菜々美】
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