[選挙区序盤情勢 2024県議選6.16](11)島尻・南城市区(定数4)
島尻・南城市区は定数4で、現在の議席は与党1、野党2、中立1。与党側は現職1人、新人1人が立候補を表明した。野党側は現職1人が勇退し、新人2人が立候補する見込みだ。中立の現職1人は立候補を見送る。野党・中立が議席数で上回ってきた中、与党が巻き返しを狙う構図になる。
3選を目指す玉城武光氏(75)=共産=は、玉城県政の実績を訴える報告会を八重瀬町や南城市、南風原町で開催。支援者向けの集会「励ます会」「女性の集い」を2~3月に開いた。出身地の八重瀬町港川を地盤に、政策ビラの配布や街頭宣伝を各地で行う。
南城市大里仲間に事務所を構える座波一氏(64)=自民=は南城市を地盤に3期目を狙う。自民系業界団体の医師会や歯科医師会、建設業協会、バス協会、ハイヤータクシー協会などが支援する。企業訪問や戸別訪問、模合に参加するなどして票を固める。
新人の瑞慶覧長風氏(30)=社大=は社民推薦で連合沖縄や自治労、県職労、沖教組、高教組などが支援する。朝の手振りや徹底した戸別訪問を実施。祖父の故瑞慶覧長方氏の支持基盤を生かし、南城市、南風原町、与那原町、八重瀬町の順で票を固める戦略だ。
保守系無所属で立候補する新人の新垣善之氏(45)は、南風原町兼城に事務所を構える。無所属の「オール南風原」「南風原代表」としての選出を目指し、自転車に乗って南風原町全域を回るほか、支援団体である町商工会の協力を得て会員事業所にチラシを配布する。
与那原町上与那原に事務所を構える新人の徳田将仁氏(36)=自民=は、出身地の与原や居住地の板良敷を地盤に、与那原町の照屋勉町長や町議8人の支援を受ける。八重瀬町内でも力を入れ、企業回りや支持者向けの集会を実施し、票固めに励む。
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