秋田市の穂積市長は25日、2025年春の市長選について「前向きに捉えている」とした上で、11月28日から始まる11月議会で進退を表明する考えを示した。

穂積市長は、2025年4月の秋田市長選について、2月市議会で「進退については秋口までに態度を表明する」としていた。

25日の記者会見で報道陣から改めて態度を問われると、穂積市長は「私としては前向きに捉えながらも、今議会中には何らかの判断をしなければいけない。新スタジアムについても賛成派・反対派、選挙の中で市民や県民に問われてくる焦点・論点として提示されていくだろう」と述べた。

穂積市長は、28日から始まる11月議会で進退を表明するとした上で、「市長選までに新スタジアムの事業主体、整備手法、費用負担の割合について秋田市から提案し、秋田県やブラウブリッツ秋田との合意を得たい」との考えを示した。

また、新スタジアムの収容人数5000人規模の想定に対し、ブラウブリッツ秋田の岩瀬浩介社長が1万人規模を主張していることについて、穂積市長は「(1万人規模の場合)整備費がどれくらいかかってくるのか。お互いに意見交換をしながら、構想にする段階で建設費、維持管理費を突き詰めていかないと、折り合いをどこでつけていくかはこれからの話し合いの中で決まっていくだろう」と述べた。

穂積市長は、現段階では5000人規模を提案するとした上で、県とクラブの3者で議論する方向性を示した。

その3者の会議が25日開かれ、新スタジアムの建設候補地の代わりの場所について議論を交わした。

秋田市は、新スタジアムの建設候補地を八橋運動公園の第2球技場と健康広場に絞り込み、供用開始時期を、整備計画で示した2032年夏より1年以上前倒しすることを目指している。

一方、市は建設候補地の第2球技場の代わりの場所に、現在の場所から1.8キロほど離れた秋田市新屋の勝平市民グラウンドを選んだ。

25日は市の担当者が、建設候補地を第2球技場と健康広場とし、第2球技場の代わりの場所を勝平市民グラウンドとする案を、県とクラブ側に提示した。

これに対し、クラブは了承し、県は「持ち帰る。なるべく早く回答する」と述べたという。

 ブラウブリッツ秋田・岩瀬浩介社長:
「とにかくわれわれとしては、しっかりとライセンスを取得できるように、そしてこの地域のためになるものを築いていきたい」

市は、新スタジアムの建設地を2024年のうちに決めたい考えで、県の対応が注目される。

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