公明党の石井啓一幹事長は12日の記者会見で、衆院東京15区補欠選挙(16日告示、28日投開票)の対応について、「今、名乗りを上げている方々から特段アプローチがないので、静観している」と述べ、どの候補を支援するのか、自主投票とするかといった選挙対応は未定だと説明した。その上で、最終的な党の対応方針を公表しない可能性も示唆した。

記者会見で、衆院東京15区補選の対応などを説明する公明党の石井啓一幹事長

 東京15区補選を巡っては、公明が都政で良好な関係を築いているとされる小池百合子都知事が擁立に動いた作家で新人の乙武洋匡氏(48)への推薦を一時検討したが、乙武氏が過去に報じられた女性問題について、党内の抵抗感が強い。加えて乙武氏本人が各党に推薦を頼まないと公言したことから、公明も消極論に傾いている。  石井氏は会見で、乙武氏を支援する可能性を問われ、「推薦依頼がない段階なので答えは差し控える」と述べるにとどめた。今後については「自主投票になるかどうか、それを公にするかどうかも含めて対応は未定だ」と話した。 (大野暢子)


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