岸田総理大臣は訪問先のブラジルで首脳会談に臨み、アマゾンでの気候変動対策などを盛り込んだ共同声明を発表しました。

 日本の総理として首脳会談を目的に10年ぶりに訪問した狙いは、ルラ大統領が新興国「グローバルサウス」のキーマンだと考えているからです。

岸田総理大臣
「本日の会談では、ルラ大統領のリーダーシップを評価するとともに、明年のブラジルでのCOP30開催を歓迎いたしました」

 気候変動対策に熱心なルラ大統領は来年、アマゾン地域で初の国際会議を開きます。

 共同声明ではアマゾンの森林保護に向けて日本側から約4億円の拠出を確認したほか、日本のハイブリット車とサトウキビ由来のバイオ燃料を組み合わせる新たな協力も盛り込みました。

 ブラジルの貿易相手は中国がトップですが、政府としてはルラ大統領の「全方位外交」のスタンスを関係構築のチャンスと捉えています。

 「寄り添う姿勢を示す」ことで、国際社会に影響力を増すブラジルなどの新興国との関係を強化したい考えです。

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