上川陽子外相は大型連休後半の4日にスリランカ、5日にネパールを訪れた。中国が影響力を強める南西アジア2カ国で外相らと会談を重ね、5日に記者団に「地域の持続的な発展への日本の貢献を強化する機会とした」と語った。
インド洋の海上交通路(シーレーン)上の要衝に位置するスリランカでは、政府の途上国援助(ODA)による海洋分野の協力強化策として、周辺海域を調査できるソナーを備えた船舶の供与を表明。中国を最大の債権国とする同国の債務問題も協議した。ネパールでは、2026年の後発開発途上国の卒業をめざす同国への協力の継続を伝えた。
上川氏は南西アジア訪問を前にアフリカ3カ国を歴訪、フランスで経済協力開発機構(OECD)閣僚理事会に出席した。東南アジア諸国などOECD非加盟国へのアプローチ強化を訴えた。(高橋杏璃)
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