▼自動運転 自動車の運転に必要な「認知」「予測」「判断」「操作」を一連のシステムで担う。カメラやセンサー、測位衛星システム(GNSS)の位置情報などにより、車両の状況と周辺環境を把握する。収集した情報を人工知能(AI)などで分析し、ブレーキやアクセル、ハンドルなどを操作する。
システムの支援度合いによって5段階のレベルに分類する。ハンドル操作などを補助するだけなら「レベル1」で、運転を全てシステムに任せるのが「レベル5」だ。国内では2023年4月施行の改正道路交通法で「レベル4」を解禁し、運転手がいなくても特定の条件下で完全に運転をシステム任せにするのを認めた。従来の運転者に代わり「特定自動運行保安員」などが安全確保のために遠隔監視を担う。
政府は自動運転の普及で人口減少に伴うドライバー不足といった社会課題の解消をめざす。自動運転の本格普及へ環境整備を急ぐ。24年度にも新東名高速道路の一部に自動運転車のレーンを設置する。26年度にも専用の電波を割り当て、安定した通信で自動運転の精度を高める計画もある。
【関連記事】
- ・ホンダが無人タクシー支援 遠隔監視、分業モデル前進
- ・生成AI、完全自動運転の布石 予期せぬ危険を瞬時に察知
- ・物流2024年問題、世界の新興参画 自動運転やロボ実装へ
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。