岐阜県美濃加茂市議会の永田徳男副議長(71)が姉妹都市の豪州・ダボ市長の娘にセクハラを疑われる行為をした問題で、市議会は9日、対応を協議した。14人中10人の議員から永田副議長に対する、議員辞職勧告決議案を提出すべきだとの意見が出た。永田副議長は、副議長職を辞する意向を示した一方で、議員職は続ける考えを改めて示した。
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この問題をめぐっては、4月にあったダボ市長と家族を招いた歓迎会の2次会で、永田副議長がカラオケの際にマイクを市長の娘の下腹部に近づけた行為が不適切だったとして、藤井浩人市長がダボ市長に謝罪のメールを送っている。
この日の全員協議会は非公開で行われ、永田副議長は途中で退席した。森弓子議長によると、2次会の様子を撮影した動画を参加した議員が確認し、全員が不適切であるとの認識を示したという。辞職勧告決議案を提出することについては出席した14人の議員のうち10人が賛成。他の議員は「調査した後に結論を出した方が良い」などとして賛成しなかった。また、「出処進退は本人が決めるべきだ」として決議案を提出するとの結論には至らなかった。
結果を受け、永田副議長は副議長職を辞する意向を明らかにしたうえで、「辞職勧告決議案を出すべきだとの声は重く受け止めるが、国際交流事業を進めるためにも全身全霊でやらなければならない。職責を全うしたい」と話した。(寺西哲生)
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