4月の衆議院の補欠選挙で、選挙を妨害したとして批判が相次いでいた「つばさの党」。
選挙カーの前に立ち、プラカードで遮ったり、ほかの候補を追いかけまわしたり、さらには、電話ボックスの上にのぼり、大声で叫び続けるなど...。
13日、そのつばさの党に、捜査のメスが入った。
午前11時過ぎ、政治団体「つばさの党」の本部が入る、東京・千代田区のビルに出動した機動隊。厳戒態勢が敷かれる中、4月に行われた衆議院東京15区の補欠選挙で、政治団体「つばさの党」の代表ら3人が、ほかの候補者の街頭演説を妨害した疑いが強まったとして、警視庁がつばさの党の事務所などに家宅捜索に入った。
警視庁は、さらにこの選挙に出馬した根本良輔幹事長や、黒川敦彦代表の自宅にも家宅捜索を行った。
捜査関係者によると、根本幹事長ら3人は4月の補欠選挙で、ほかの複数の候補者が演説している近くで大音量で演説したり、ほかの候補者の選挙車両を追いかけるなどした、公職選挙法の自由妨害の疑いが持たれている。
乙武洋匡候補の演説では、応援に駆け付けた小池都知事に、「どの面下げて東京都知事になってんだコラ!」などと叫んでいた。
選挙期間中には“カーチェイス”と称して、立憲民主党の選挙カーを10分以上追い回すこともあった。
13日の家宅捜索を受け、黒川代表は「われわれも表現の自由、政治活動の自由の中で、別に暴力を振るっているというわけじゃないので、われわれが持っている権利を行使しているという状況です」と述べ、あらためて一連の行為の正当性を主張した。
根本幹事長は、今後も同じような選挙戦を続けるのかと聞かれると、「いま家宅捜索されて、その後何もないのであれば、今までのやり方でやります」と答えた。
捜査関係者によると、警視庁はすでに立憲民主党など、ほかの陣営からの被害届を受理していて、今後、捜査を進める方針。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。