東京都議補選(目黒区選挙区、被選挙数2)が17日告示され、新顔と前職の計5人が立候補した。党派別では、自民、立憲、共産が各1人と無所属2人。今年中の実施も取りざたされる次期衆院選や、7月の都議補選(8選挙区)を見据え、各党の勢いをみる選挙戦とも位置づけられそうだ。投開票は26日。16日時点の選挙人名簿登録者数は23万4810人。

 同補選は、4月の目黒区長選に都民ファーストの会と立憲の都議計2人が立候補したことに伴う。都民ファは今回、候補擁立を見送った。

 立候補したのは、無所属新顔で前区議の青木英太氏(33)、共産新顔で党地区委員長の宮本栄氏(62)、立憲前職で元区議の西崎翔氏(40)、自民新顔で元衆院議員の井沢京子氏(61)、無所属新顔で鍼灸師の須藤健太郎氏(54)。

 青木氏は特別養護老人ホームの整備拡充などを主張。父は4月に6選を果たした青木英二区長。「区長は補選の応援には入らない」としている。

 宮本氏は、都営住宅の新規建設や、区内の上空を通る新羽田飛行ルートへの反対、都立高入試での英語スピーキングテストの中止などを訴える。

 西崎氏は、4月の区長選に立候補して自動失職した。政治資金パーティーの是非や、若者の雇用環境改善を通じた少子化対策などを訴える。

 井沢氏は、2005~09年に自民衆院議員(比例近畿ブロック)を務めた。物価上昇に負けない「賃上げと働き方」の実現などを主張する。

 須藤氏は、鍼灸院長を務めている。特別養護老人ホームや、放課後デイサービス事業所などの整備拡充の必要性などを訴えている。

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