岩手県盛岡市の新しい庁舎について、5月17日に盛岡市の審議会が開かれ、候補となっているエリア3カ所について委員が評価した結果が示されました。
最も高い評価を受けたのは、現在の庁舎がある内丸地区でした。
17日は有識者などで構成する市の審議会の9回目の会合が開かれました。
盛岡市内丸にある現在の市役所は老朽化のため建て替えられることになっていて、新庁舎の整備エリアは内丸・盛岡駅西・盛南の3つが候補とされています。
17日の会合では、委員13人が3つのエリアに対し「まちづくりへの影響」や「利便性」などに関する15の項目について評価した結果が示されました。
その結果、内丸は「他の官公庁との連携」や「経済的効果」といった項目で高い評価を受け、「市役所が内丸にあること自体が歴史である」「他に移転した場合、マイナスの効果の方が想像しやすい」などの声があげられました。
また盛岡駅西は公共交通の利便性やすでに市の土地がある点、盛南は水害のリスクが低い点で高い評価を受けました。
それらの評価を点数化して集計した結果、内丸が431点、盛岡駅西が396点、盛南が333点で内丸が最も高くなりました。
新市庁舎整備審議会 倉原宗孝会長
「内丸が優位性が高いことが出されて、今までの議論が集約された結果が出た」
審議会ではこの結果をもとに5月22日の会合で正式にエリアを選定し、8月に市長に答申する予定です。
市では、審議会からの答申を踏まえて年内に新庁舎の基本構想を策定する方針です。
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