国からコンパクトで多機能な新型護衛艦12隻を受注した三菱重工は、5番艦として建造した「やはぎ」を海上自衛隊に引き渡しました。

三菱重工長崎造船所で行われた護衛艦「やはぎ」引渡式です。

防衛省や海上自衛隊の関係者など、約100人が出席しました。

「もがみ型」の5番艦として建造された「やはぎ」は日本周辺海域の警戒任務につきます。

防衛省 増田和夫 事務次官
「ロシアによる北方領土を含む極東地域での活発な軍事活動の継続、中国と共同での爆撃機や艦艇の活動、北朝鮮の度重なるミサイルの発射、我が国周辺を見ても厳しさは明らか」

当初、2023年12月に引き渡しを予定していました。

しかし新型コロナの感染拡大による半導体不足などで内装工事が遅れたということです。

KTN記者
「護衛艦の表面はなめらかでのっぺりとした作りとなっています。レーダーに感知されにくいステルス性を高めています。こちらから装備品がほとんど見えないのも特徴です」

対潜、対空、対水上戦だけでなく、掃海艦艇が担う機雷の除去もできる多機能な護衛艦です。

最新レーダーなどを搭載し、乗組員は同じ規模の護衛艦の半数約90人で、将来の隊員の減少にも対応できるように設計されました。

「やはぎ」は京都にある第14護衛隊に配備され、日本周辺の海域で任務にあたります。

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