「核兵器のない世界」への道筋について話し合う「国際賢人会議」の4回目の会合が22日、閉幕し、NPT=核拡散防止条約体制を維持するための提言の方向性を確認しました。

会議には、核保有国と非保有国、それぞれから15人の委員が出席し、核兵器をめぐる倫理や規範、核軍備管理・不拡散体制のアップデートなどをテーマに非公開で議論しました。
熊本県立大学特別名誉教授の白石座長は会議後「NPT体制などの核軍縮や核不拡散に対する政治や世論の関心の低さに危機感がある」と指摘しました。

【熊本県立大学特別栄誉教授・白石隆 座長】
「NPT体制の持続可能な維持のためにも、プロセスのあり方を見直す必要があるという政治的メッセージが重要である」

委員は、岸田総理大臣を訪ね議論の内容を報告しています。

【岸田文雄 首相】
「ぜひ2026年のNPT運用検討会議に向けて、実りある議論を進めていただきたい」

賢人会議は2026年の再検討会議までに提言をとりまとめる予定です。

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