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 自民党の派閥の裏金事件を受け、政治資金規正法の改正案についての審議が始まった。野党側は自民党を厳しく批判しているが、与党内でも意見の対立する場面があった。

■“政治とカネ”国会の焦点は政策活動費

立憲民主党 辻元清美議員
「もういいよ、あなた。下心アリアリなんだから。そもそも総理『減税、減税』ってですね。自民党は裏金で脱税しておいて、何を言ってるんだと」 共産党 小池晃書記局長
「丁寧に説明するどころか、説明する気ゼロじゃないですか」  22日も“政治とカネ”を巡り紛糾した国会で焦点となったのは、政策活動費だ。 辻元議員
「14億円、領収書の要らないお金を自民党は使っていると。適正に使われたか、私的に使われていないか、どうやって確認するんですか?」

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■政策活動費の必要性巡り与党内対立も

■政策活動費の必要性巡り与党内対立も

 政党から議員個人に支出され、具体的な使い道を明らかにする義務がない政策活動費。

 おととしの政治資金収支報告書によると、政策活動費としての支出は自民党が圧倒的に多く、党幹部15人に対し、14億円以上。中でも、茂木敏充幹事長がおよそ10億円で7割を占めている。

 また、二階俊博氏に至っては、幹事長在任中の5年間でおよそ50億円もの政策活動費が支出されていた。  立憲民主党などは政治資金規正法の改正で、この政策活動費の廃止を求めている。 辻元議員
「政策活動費やめると一緒に決断しましょう。どうですか?もう一回」 岸田文雄総理大臣
「一概に禁止するというのではなく、透明性を高めていくことが重要である」

 「政策活動費は必要」という姿勢を崩さない岸田総理。

 すると、辻元議員は連立与党の公明党に対し、次のように述べた。 辻元議員
「斉藤さんも与党です。与党として公明党、政策活動費・領収書の要らないお金がなかったら、何か仕事に差し支える事がありますか」 公明党 斉藤鉄夫国土交通大臣
「私自身、公明党の幹事長も務めましたが、政策活動費の支給は受けておりません。活動に支障を感じたことはございません」 辻元議員
「なんで自民党だけ支障をきたすんですか?」

 公明党の斉藤大臣は「政策活動費がなくても支障はない」と断言した。

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年5月23日放送分より)

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