福岡県直方市の浄水施設工事を巡る贈収賄事件で、逮捕された市の係長の男が、贈賄側と100万円分の利益供与の事前約束をしていたことが分かりました。
直方市水道施設課の係長阿部智明容疑者は、2022年から2023年にかけて、浄水施設の除草工事の下請けに水道設備会社の「イオハラ設備」が入れるよう便宜を図り、パソコン機器や釣り具などおよそ140点、あわせて90万円相当を受け取った疑いが持たれています。
「イオハラ設備」の役員ら男3人も、贈賄の疑いで逮捕されています。
捜査関係者によりますと、阿部容疑者はイオハラ設備と100万円分の利益供与を事前に約束、総額がその範囲に収まるよう「欲しいものリスト」をSNSで送り、贈賄側がネット通販で購入していたということです。
イオハラ設備は今回の除草工事で、2022年度から2年間でおよそ1000万円の契約を結んでいて、警察が調べを進めています。
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