日中韓首脳会談のため韓国のソウルを訪問中の岸田首相は、26日夜、中国の李強首相との日中首脳会談を終え、「戦略的互恵関係の包括的な推進、建設的、安定的な関係の構築という大きな方向性について進展を図ることを確認した」と述べた。
また、岸田首相は東京電力福島第一原発の処理水放出を受け、中国が日本産水産物の輸入禁止措置を続けていることに対し「専門家含む両国の事務レベルの意思疎通が進展していることを評価した上で、私から、IAEAのモニタリングが中国の理解を得られることを期待する」と述べたことを明らかにした。
その上で「日本産食品の輸入規制の即時撤廃を求めた」と明らかにした。
岸田首相と李強首相は、2023年9月にインドネシアのジャカルタで立ち話を行ったが、正式な会談は初めて。
日中首脳会談に先立ち、韓国の尹錫悦大統領と行われた日韓首脳会談については、「シャトル外交を継続し、日韓国交正常化60周年を迎える来年に向けて、互いに準備を進めていくことで一致した」と述べた。
北朝鮮問題について日韓・米で緊密に連結することを確認し「拉致問題では、尹大統領から改めて支持を得た」と述べた。
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