能登町宇出津にあり、150年以上前の明治2年に創業した「数馬酒造」は、地震で酒蔵の地盤が沈んだり津波の泥水が入り込んだりして酒造りができなくなりました。

ことし3月に断水が解消し泥を取り除く作業も進んだことから自社の酒蔵で酒造りを再開していて、地震からおよそ5か月たった29日、被災後初めての日本酒が完成しました。

30日は瓶詰めやラベルを貼る作業が行われ、酒蔵の店頭には完成したばかりの日本酒が並べられていきました。

再開直後で製造本数を絞っているため出荷できる数は限られていますが、随時、石川県内外の販売店にも届けられるということです。

酒の製造の責任者の数馬孝さんは「震災直後はこれからどうなっていくのか不安でしたが、無事に製造することができて本当にほっとしています。自分たちの思いのこもったお酒を皆さんに味わってほしいです」と話していました。

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