「珠洲焼」は黒っぽい落ち着いた色合いが特徴の伝統工芸品で、珠洲市と能登町にある合わせて20の窯元すべてが地震の被害を受けました。

珠洲市正院町にある珠洲焼作家の篠原敬さんの工房も建物やレンガ造りの窯に大きな被害が出ましたが、再開に向けて31日、敷地内で仮設の工房の建設を始めました。

篠原さんたちは資材を搬入したあと、土のうなどを使って建物の基礎を作っていました。

仮設の工房は6月1日にも完成する予定で、年内には窯も再建し、早ければ来年の春ごろに作品づくりを再開したいとしています。

篠原さんの工房はおととし6月と去年5月の地震で被害を受けたため壊れた窯を再建したところ、そのおよそ3か月後に元日の能登半島地震が起きました。

篠原さんは、今もおよそ120キロ離れた石川県野々市市の避難先から通って再建への準備を進めているということです。

篠原さんは「あすで地震から5か月になるのを前にようやく一歩前に進めた。地震があって全国の方から注目され応援をもらっているので、珠洲焼を盛り返していきたい」と話していました。

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