8年前の16日、熊本県益城町では2度目の震度7の揺れを観測し、阿蘇地域では大規模な土砂崩れが起きて国道にかかる大橋が崩落したり、南阿蘇鉄道が全線で不通になったりするなど大きな被害が出ました。

その後、新阿蘇大橋が建設され、去年7月には、南阿蘇鉄道も全線で運転を再開し、インフラの復旧はほぼ完了しています。

また、震災遺構となっている南阿蘇村の旧東海大学阿蘇キャンパスの校舎の隣には去年、地震の被害や教訓を伝える施設「震災ミュージアムKIOKU」がオープンしました。

施設には、地滑りによる土砂で押しつぶされた車や看板など被害の爪痕を伝えるものが展示されているほか、地震が発生するメカニズムや災害への備えについてガイドから説明を聞いて学ぶことができます。

来館者は先月末までにおよそ4万6000人にのぼっているということで、施設は「熊本地震の経験を伝承し、災害の備えに役立てられるよう企画やガイドのさらなる充実に努めていきます」とコメントしています。

地震から8年となり、インフラの復旧が進む中、地震の記憶や教訓を伝える取り組みの重要性が増しています。

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