梅雨前線の活動が非常に活発で、梅雨入りしたばかりの東北地方から、すでに大雨災害が発生している九州南部まで、今週も、大雨から気が抜けない日々になりそうです。
しかし、一方で、来週初めには各地で長期間、概ね晴れの予報が出ています。
各地で早くも梅雨明けする可能性があります。
来週初めには夏空
気象会社「ウェザーマップ」の予によりますと、大雨をもたらす梅雨前線が来週初めには弱まり、夏の太平洋高気圧が南から、西日本、東日本を覆い、晴天をもたらします。
東京・大阪・福岡・鹿児島 16日予報では”晴れマーク”続く
「ウェザーマップ」の16日間予報をみると、東京は7月1日~、大阪も7月6日からほぼ晴れの天気が続いています。
また九州でも、福岡は7月2日~、鹿児島は7月1日~晴れ中心の予報となっています。
九州南部から関東甲信の梅雨明けの平年日は、7月15日~20日。予想どおりだと、平年より2週間ほど早く気象庁が「梅雨明け」を発表する可能性があります。
今年は、全国的に梅雨入りが1週間~2週間も遅かったため、梅雨明けした場合は、「異例の短い梅雨」ということにもなりそうです。猛暑による熱中症や水不足の心配も出てきます。
油断は禁物 過去には梅雨前線が復活したことも
ただ、「ウェザーマップ」社は、「これは、飽くまで予報であり、この通りになるというものではありません。過去には、長い梅雨中休みのあとに、梅雨前線が復活し、大きな被害が発生したことともありますので、油断することなく、梅雨の大雨への備えをお願いします。」としています。
さあ、各地で「記録的に早い梅雨明け」になり早々と真夏が到来するのか、あるいは「長い梅雨の中休み」となるのか。これは気象庁の予報官の判断次第。
いずれにしても、しばらく天気予報から目が離せません。
RKB毎日放送 気象予報士 龍山康朗
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