このうち関連死を含めて愛媛県内で最も多い13人が犠牲となった宇和島市吉田町では豪雨の記録を伝える石碑の前で追悼式が行われました。
市の関係者などおよそ20人が参列して、全員で黙とうを捧げて、犠牲者を追悼したあと、宇和島市の岡原文彰市長が、「いくら時が経過しても亡くなられた方の無念と最愛の家族を失った遺族の深い悲しみは消えるものではありません。一歩一歩、着実に復旧・復興の道のりを歩んでいきたい」と述べました。
続いて参列者は石碑の前に白い花を手向けて犠牲者を悼みました。
式典のあとには、一般の人による献花も行われ、訪れた人が手を合わせていました。
参列した地元の女性は、「土砂崩れで亡くした顔なじみの小学生も生きていたら中学生です。この6年はあっという間でしたが、被災した家の跡地などをみると、いまでも当時の被害の様子を思い出します」と話していました。
西予市 献花台を設置
河川が氾濫して甚大な被害が出た愛媛県西予市では、7日献花台が設けられ地元で被災した人などが手を合わせて犠牲者を悼んでいます。
愛媛県西予市は、西日本豪雨で、野村ダムの緊急放流のあと、肱川が氾濫して広い範囲で浸水被害などが起き、市内では災害関連死を含めて6人が亡くなりました。
7日は復興のシンボルとしてことし春に一部が完成した公園に献花台が設けられ、地元の人たちなどが次々と献花して犠牲者を悼みました。
献花に訪れた57歳の男性は、「私も自宅が2階まで浸水する被害を受けました。被災したことを忘れないため亡くなった方たちに祈りをささげたいと思います」と話していました。
また68歳の女性は「この6年で、街の様子も大きく変わってうれしい気持ちがある反面、住んでいた人が少なくなり、さみしい気持ちもあり、複雑です」と話していました。
西予市の管家一夫市長は、「二度と悲しい出来事が起きないように行政としてもソフト面、ハード面の整備など防災力を高めていきたい」と話していました。
西予市の献花台は7日午後7時まで設けられています。
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