気象庁によりますと、本州付近にのびる前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んで活動が活発になり、東日本の太平洋側から九州にかけて大気の状態が非常に不安定になっています。

この時間は四国や東海などで雨雲が発達し、午前11時までの1時間には
▽国土交通省が高知市に設置した雨量計で32ミリの激しい雨を観測しました。

11日未明から昼前にかけては中国地方や近畿などでも雨が強まり、山口県下関市では、午前5時半までの12時間に降った雨の量が234ミリと気象庁が統計を取り始めてから最も多い記録的な大雨となったほか、午前9時までの1時間には
▽国土交通省が和歌山県串本町に設置した雨量計で95ミリの猛烈な雨を観測しました。

今後の見通しです。

11日は東日本の太平洋側から九州にかけて大気の不安定な状態が続く見込みで、雷を伴って激しい雨が降り、局地的には非常に激しい雨が降って大雨となるおそれがあります。

12日昼までの24時間に降る雨の量は
▽九州北部と九州南部で150ミリ
▽近畿で100ミリと予想されています。

前線は九州付近に停滞するため、13日昼までの24時間には
▽九州北部で120ミリの雨が降る見込みです。

大雨となったところではこれまでの雨で地盤が緩み今後、少ない雨でも災害の危険度が再び高まるおそれがあります。

気象庁は土砂災害や低い土地の浸水、川の氾濫に警戒するとともに、落雷や竜巻などの激しい突風、ひょうに注意するよう呼びかけています。

冷たい風が吹くなど、発達した積乱雲が近づく兆しがある場合は頑丈な建物の中に移動するなど安全を確保してください。

河川情報

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