今月9日からの大雨の影響で出雲市大社町の県道29号では道路が崩落し、およそ550人が住むとみられる日御碕地区で孤立に近い状態が続いています。
道路復旧の見通しが立たない中、現場を視察した丸山知事は、「本格復旧には長い期間が必要で、まずは応急的な対応として仮設道路の確保を急ぎ、実現できるよう努力したい。出雲市を中心に取り組んでいる物流の継続、医療・介護が必要な人の搬送などに協力し、海上保安庁や自衛隊の力も借り空路・海路も活用したい」と話していました。
一方、現場近くでは、日御碕地区に唯一ある商店の関係者らが、仕入れ先のトラックから卵や野菜、牛乳などの物資を運んでいる姿が見られました。
蒲生商店の蒲生恵美さんは、「多くの人が買い物に来るが店舗内が空になっている。地元の人に物資を支援できるので安心した」と話していました。
また地区にあるコミュニティーセンターの園山暢男センター長らも現地を訪れ、丸山知事に支援を求めました。
園山さんによりますと、地区ではトイレットペーパーや食料品など物資の不足が懸念されるほか、ガソリンスタンドがないため、複数の住民が車に相乗りして節約しているということです。
園山さんは、「基幹道路は県道しかない。救急や介護などのために車が通れる道の確保を最優先でお願いしたい」と話していました。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。