12日午前4時前、松山市緑町で頂上に松山城がある山の斜面が幅50メートル、高さ100メートルにわたって崩れ落ち、複数の住宅やマンションに土砂が流れ込みました。

このうち木造住宅に住んでいた90代の夫と80代の妻、それに40代の息子の3人と連絡がとれなくなっています。

消防と警察は1日余りにわたって現場で捜索活動を続け、県によりますと13日午後、男性2人と女性1人のあわせて3人が見つかり、その後、3人の死亡が確認されたということです。

警察が亡くなった3人の身元の確認を急いでいます。

「土砂崩れは3回発生」証言も

現場近くの住民からは「土砂崩れは3回、発生した」といった証言が相次いでいます。

現場向かいのマンションに住む大学生は、「土砂崩れは全部で3回起きた。1回目は午前4時前で、突然、雷が落ちたような大きな音で外をみると、土の臭いが立ちこめ、山が崩れたことに気づいた。2回目は午前5時前、木が倒れるような音で、再び土砂が流れ込んだ。その際に、住宅は押しつぶされ屋根が見えなくなった。さらに30分後の3回目、山から道路に向かい泥を含んだ大量の水が一気に流れ出てきた」と話していました。

また近くに住む大学生は、「午前4時ごろに1回目の土砂崩れが起きて、家が崩れそうになっていた。そのあと午前5時ぐらいに2回目がきて、住宅の屋根瓦とかがほとんど落ちていた」と話していました。

現場に隣接するマンションの60代の男性は、「午前4時ごろ1回目の土砂崩れが起きて消防や警察が駆けつけてきた。その後、しばらくして2回目、3回目の土砂崩れがあった。その際、住宅に土砂が流れ込んできて、大きな被害になっていた」と話しました。

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