2日連続の黄砂観測 広島では自動観測で視程7km
日本列島には18日も黄砂が飛来しました。17日よりも黄砂の濃度は濃く、広島県内では夕方に各地の情報カメラを見たところ、かなり霞んでいました。
広島では自動観測で視程(=水平方向の見通し)は7キロとなっています。広島市中心部にあるRCC屋上から見ると、普段は見えている宮島がまったく見えなくなっているほか、町並みのビルも霞んで見えていました。
18日夕方の衛星画像をみると、低気圧が東へと去って晴れのエリアとなっている西日本は広く“茶色い”エリアに覆われていることがわかります。
きょうは帰宅して家に入る際などは、服などに付着した黄砂を建物の中へ持ち込まないように気をつけた方がよさそうです。
まだ19日も黄砂の影響は残りそうですのでアレルギー体質の方や呼吸器系に疾患のある方など
黄砂が広がるエリアやタイミングなどの詳細は、3時間ごとの予想シミュレーションをご確認ください。
3時間ごとの黄砂飛来予測シミュレーション(4/20まで)
視程5キロ前後になると砂の付着や交通障害のおそれ
黄砂は視程が10キロを下回ってくると、風景がぼんやりとかすんでくるほか、5キロ未満となると車や洗濯物などの表面への砂の付着が目立ち始めるとされています。
黄砂は中国大陸の内陸部の砂漠地帯などで、土壌や鉱物の粒子が風によって巻き上げられたもので、中緯度付近を吹く上空の西風(偏西風)によって日本に飛んできたものです。
日本まで到達する黄砂の大きさは、直径4ミクロン(1ミリメートルの1000分の1)前後が多くなっています。
造岩鉱物や粘土鉱物が多く含まれていますが、土壌起源の粒子だけではないとみられるアンモニウムイオンや硫酸イオンなども検出されています。これは日本に飛んでくる途中で人為活動による大気汚染物質を取り込んでいる可能性も示唆されています。
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