気象庁によりますと、22日は本州付近で高気圧に覆われて晴れ、九州北部では梅雨明けが発表されました。

九州北部の梅雨明けは、平年と比べて3日遅く、去年よりは3日早くなっています。

22日も各地で強い日ざしが照りつけて気温が上がっていて
午後2時までの最高気温は
▽栃木県佐野市と山梨県甲州市勝沼で39度ちょうどに達したほか
▽千葉県市原市の牛久で38.8度
▽茨城県大子町で38.6度
▽前橋市と静岡県浜松市船明で38.4度などと、危険な暑さになっています。

また、
▽京都市で37.7度
▽福岡県行橋市で37.2度
▽名古屋市で37.1度
▽東京の都心で36.6度
▽仙台市で36.1度
▽北海道帯広市で35.1度などと、各地で猛暑日になっています

都内“熱中症”疑いで搬送 午後3時までに80人

東京消防庁によりますと22日、都内では、午後3時までに3歳~97歳までのあわせて80人が、熱中症の疑いで救急搬送されました。

このうち、
▽20代と60代の男性2人が重症、
▽10代~90代の28人が中等症、
▽3歳~90代の50人が軽症です。

東京消防庁は、のどが渇く前にこまめに水分を補給するほか、室内で適切に冷房や扇風機を利用するなどして、対策を徹底するよう呼びかけています。

気象庁と環境省は、熱中症の危険性が極めて高まるとして、全国の広い範囲の39の都府県に「熱中症警戒アラート」を発表しています。

福島県と茨城県、埼玉県、東京都、千葉県、神奈川県、長野県、山梨県、静岡県、愛知県、岐阜県、三重県、新潟県、富山県、石川県、福井県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、岡山県、広島県、島根県、鳥取県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、山口県、福岡県、大分県、長崎県、佐賀県、熊本県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県の沖縄本島地方と八重山地方では特に警戒が必要です。

梅雨明けのこの時期は熱中症で搬送される人が増える傾向があります。

運動を原則中止し外出はなるべく控えるほか、室内ではエアコンを我慢せず使用し、こまめに水分や塩分を補給してください。

また、お年寄りや乳幼児は熱中症になりやすいため、家族など周りの人たちが気を配るようにしてください。

西・東日本 22日夜遅くにかけ大気不安定 落雷 突風など注意

一方、前線を伴った低気圧などの影響で西日本や東日本では22日夜遅くにかけて大気の状態が非常に不安定になる見込みで、気象庁は落雷や竜巻などの激しい突風、局地的な激しい雨などに注意するよう呼びかけています。

気象庁によりますと、本州付近は太平洋高気圧に覆われていますが日本海を北東へ進む前線を伴った低気圧に向かって高気圧の縁をまわる暖かく湿った空気が流れ込む見込みです。

日中は気温も上昇するため、西日本や東日本では22日夜遅くにかけて大気の状態が非常に不安定になり、局地的に雷を伴って激しい雨が降るおそれがあります。

気象庁は落雷や竜巻などの激しい突風、局地的な激しい雨、ひょうに注意するよう呼びかけています。

天気が急変し状況が急速に悪化するおそれがあるため、雨の降り方に注意してください。

また、急に冷たい風が吹いたり辺りが暗くなったりするなど発達した積乱雲が近づく兆しがある場合には、頑丈な建物の中に移動するなど、安全を確保してください。

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