山形 秋田 これまでに合わせて3人が死亡

NHKが山形県と秋田県の警察などを取材したところ、大雨の影響でこれまでに山形県で2人、秋田県で1人の合わせて3人が亡くなりました。

このうち、山形県新庄市の橋の近くでは今月25日、パトカーで救助に向かっていた警察官2人が流されこれまでに巡査長だった26歳の男性の死亡が確認されました。

そして28日、パトカーが流された場所からおよそ1.7キロ離れた新田川沿いの左岸で、男性1人が心肺停止の状態で発見され、その後、死亡が確認されました。

警察は、服装などから行方がわからなくなっている20代の男性巡査部長とみて身元の確認を進めています。

また、秋田市では、雨が降り始めたあと出かけたまま行方不明になっていた86歳の男性が、今月26日雄物川の中から遺体で見つかりました。

警察は、増水した川に転落した可能性があると見ています。

このほか山形県酒田市では家族とともに自宅から避難しようと川沿いの道を歩いていた86歳の女性の行方がわからなくなっていて、28日も捜索が行われましたがこれまでのところ見つかっていないということです。

また、今月25日には秋田県湯沢市の道路工事の現場で土砂崩れが発生し、作業をしていた60代の男性1人が巻き込まれ、行方がわからなくなっています。

《被害》

住宅被害 山形で1100棟余 秋田で160棟余

記録的な大雨の影響で、浸水の被害を受けた住宅は、これまでに山形県で1100棟余り、秋田県では160棟余りとなっていて、各自治体ではさらに被害が増えるおそれがあるとして確認を進めています。

山形県内の各自治体によりますと今回の大雨の影響で浸水被害があった住宅は28日午後4時時点で合わせて17の市町村の1100棟余りに上っています。

自治体別では
▽遊佐町でおよそ350棟
▽戸沢村で少なくとも300棟
▽酒田市でおよそ300棟
などとなっています。

また、秋田県によりますと北秋田市では土砂が崩れて住宅1棟が半壊したほか、1棟で一部壊れる被害が出たということです。

さらに
▽由利本荘市などで床上浸水が50棟
▽横手市などで床下浸水が114棟と
合わせて164棟で浸水被害が確認されているということです。

このほか横手市、由利本荘市、北秋田市では、高齢者施設が水につかる被害が出ています。

山形県と秋田県の各自治体では被害の全容を確認できていないところもあり、引き続き確認を進めています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。