気象庁によりますと、2日も東北から沖縄にかけて高気圧に覆われて晴れ、気象庁は2日、「東北北部で梅雨明けしたとみられる」と発表しました。

東北北部の梅雨明けは平年と比べて5日、去年と比べて11日、それぞれ遅くなっていて、これで梅雨がないとされる北海道を除くすべての地域で、梅雨明けしたことになります。

2日も広い範囲で気温が上がり、日中の最高気温は
▽奈良県の十津川村風屋で39.9度
▽福岡県太宰府市で39.3度
▽大阪 枚方市で39.1度
と40度に迫る危険な暑さとなりました。

奈良県の十津川村風屋や福岡県太宰府市など、西日本の6か所の観測点では最高気温の記録を更新しました。

午後6時の時点でも近畿や九州、中国地方などでは気温が35度を超える猛烈な暑さとなっているうえ、3日の朝にかけても25度を下回らない熱帯夜が見込まれています。

さらに、土日の日中も気温の高い状態が続く見込みで、3日の最高気温は
▽大分県日田市で39度
▽名古屋市や京都市、高松市、熊本市で38度
と危険な暑さが予想されているほか
▽大阪市や甲府市で37度
▽福井市や広島市で36度
などと猛烈な暑さとなる見込みです。

気象庁と環境省は熱中症の危険性が極めて高まるとして、東北から沖縄にかけての36の都府県に「熱中症警戒アラート」を発表しています。

福島県と群馬県、東京都、長野県、山梨県、静岡県、愛知県、岐阜県、三重県、新潟県、富山県、石川県、福井県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、岡山県、広島県、島根県、鳥取県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、山口県、福岡県、大分県、長崎県、佐賀県、熊本県、宮崎県、奄美地方を除く鹿児島県、沖縄県の大東島地方では特に警戒が必要です。

また、4日の日曜日も西日本や東日本を中心に気温が上がり、近畿や九州では38度の危険な暑さが予想されているところがあります。

引き続き、外出や運動をなるべく控えて、室内ではエアコンを使用し、こまめに水分や塩分を補給するなど熱中症への対策を徹底してください。

夏休みを利用して屋外でのレジャーなどの機会も増えると思いますが、氷を入れた水筒や体を冷やす保冷剤を持ったり、あらかじめ水分補給をする時間を決めたりするなど警戒してください。

特にお年寄りや乳幼児は熱中症になりやすいため、家族など周りの人たちが気を配るようにしてください。

北海道~九州 気温高い状態 さらに1か月程度続くおそれ

7月は全国の平均気温が、7月として気象庁が統計を取り始めてから最も高くなりましたが、気象庁は北海道から九州にかけて、気温の高い状態がさらに1か月程度、続くおそれがあるとしています。

このため「長期間の高温に関する気象情報」を発表し、熱中症のほか、農作物などの管理にも十分な注意を続けるよう呼びかけています。

気象庁によりますと、北日本から西日本で暖かい空気が流れ込むなどしたため、7月の全国の平均気温は、平年と比べて2.16度高くなり、気象庁が1898年に統計を取り始めてから126年間で最も暑い7月となりました。

平均気温との差を地方ごとにみると
▽関東甲信と東海で2.5度
▽四国と九州南部でプラス1.8度
となっています。

一方、最新の長期予報では、北海道から九州にかけて暖かい空気が流れ込みやすい状態は今後さらに1か月程度続く見込みで、最高気温が35度以上の猛暑日になるところがある見込みです。

高温が長期間にわたることから、気象庁は熱中症などの健康管理のほか、農作物や家畜の管理にも十分注意するよう呼びかけています。

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