8日午前3時、父島の南の海上で台風5号が発生しました。
このあと少しずつ発達しながら北寄りに進み、予報円の中心を通ると11日(日)午前9時には、宮城県の300キロほど東の海上を北上していく予想です。

中心気圧は最も下がる10日(土)から11日(日)にかけて980hPaで、暴風域は伴わない予想ですが、海上では高波に注意が必要です。
宮城県の波の高さは7月中旬以降、ずっと1メートルから1.5メートルと比較的穏やかな状態が続いていましたが、9日(金)には1.5メートルのち2.5メートルとやや高く、10日(土)には3メートルのち4メートルとさらに高くなり、うねりを伴う見込みです。
その後も海上はしけることが予想され、仙台管区気象台は11日(日)と12日(月)は宮城県東部で警報級の暴風と高波になる可能性もあるとしています。
3連休で海のレジャーを予定している方はお気をつけください。

また、気になるのが、11日(日)以降、予報円が非常に大きくなっていることです。
これは台風を動かす上空の風が弱く、進路が定まっていないことを示していて、予報円の最も西を通った場合は東北地方の太平洋側にかなり近づく可能性も考えられます。
東北地方の太平洋側に上陸した台風は、過去に2016年8月の台風10号(岩手県に上陸)と2021年7月の台風8号(宮城県に上陸)の2例しかありません。
気象庁のシミュレーションでは、12日(月)に台風5号によるものとみられる活発な雨雲がちょうど宮城にかかるという予想もあります。

12日(月)午前6時の雨の予想。宮城県周辺に台風5号のものとみられる活発な雨雲が予想されている。

台風の進路予想は毎日4回、午前4時頃、午前10時頃、午後4時頃、午後10時頃に更新されます。
最新の進路予想に注意してください。

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