気象庁によりますと、9日も関東甲信越は晴れて気温が上がり、日中の最高気温は
▽甲府市や横浜市、さいたま市で36度
▽東京の都心や千葉市、前橋市、宇都宮市、長野県飯田市で35度と
猛烈な暑さが予想されるほか、
▽水戸市で33度
▽新潟県長岡市で32度と
厳しい暑さが見込まれています。
気象庁と環境省は熱中症の危険性が極めて高まるとして、東京都と栃木県、群馬県、神奈川県、山梨県、長野県に「熱中症警戒アラート」を発表しています。
全国で熱中症の疑いで病院に搬送され、亡くなる人も相次いでいます。
外出や運動を控えて、室内ではエアコンを使用し、こまめに水分や塩分を補給するなど引き続き熱中症への対策を徹底してください。
お年寄りや乳幼児は熱中症になりやすいため、家族など周りの人たちが気を配るようにしてください。
「暑さ指数」を活用し熱中症への注意呼びかけ
連日の暑さの中、自治体では「暑さ指数」を活用して熱中症への注意を呼びかけています。
暑さ指数は気温のほかに湿度なども考慮して算出され、環境省はより的確な熱中症予防につながるとして活用を呼びかけています。
東京 墨田区では、「暑さの感覚が分かりづらい」といった高齢者の声を受けて、今年度から相談員が暑さ指数の計測器を持って高齢者の家を定期的に訪問して注意を呼びかけていて、この日は96歳の男性の自宅を訪ねました。
相談員は、水分補給が足りているか唇の乾きを見たり、冷房を使っているかなどを確認したりしたあと、計測器で暑さ指数を確認すると、冷房をつけていましたが30程度の「厳重警戒」でした。
暑さ指数が28以上になると熱中症のリスクが高くなるとされ、相談員は「体感以上に暑くなっている場合もあり、高齢の人は若い人に比べて体内の水分量が少なくのどの乾きも感じにくいのでこまめに水分をとるように」などと呼びかけていました。
訪問を受けた男性は「アドバイスをもらえてありがたいです。これから冷房の温度を下げるように気をつけます」と話していました。
墨田区のこうめ高齢者みまもり相談室の関口葉月相談員は「電気代の高騰で冷房を使いたくないという人もいるが、家の中でも熱中症のリスクはあるので暑さ指数を活用しながら予防を呼びかけていきたい」と話していました。
環境省は暑さ指数が33以上と予測される地域に発表する「熱中症警戒アラート」などの情報をLINEのアプリで配信しています。
先月末時点の登録者数は、去年の同時期から1.5倍のおよそ34万人に増加しました。
去年11月の環境省の調査で、「暑さ指数」について「聞いたことはない」と回答した人は全体の46%を占めるなど、認知度の向上が課題となる中、環境省は熱中症対策に活用してほしいと登録を呼びかけています。
一方で大気不安定 局地的に雷を伴って非常に激しい雨のおそれ
一方、気温の上昇や暖かく湿った空気の影響で、大気の状態が非常に不安定になる見込みで、局地的に雷を伴って非常に激しい雨が降るおそれがあります。
土砂災害や低い土地の浸水、川の増水、落雷、竜巻などの激しい突風に十分注意するとともに、ひょうに注意が必要です。
急に冷たい風が吹くなど、発達した積乱雲が近づく兆しがある場合は、頑丈な建物の中に移動するなど安全確保に努めてください。
また、日本の東の海上を北上する台風5号は週明け月曜日の12日にかけて北へ進んだ後、13日にかけて北日本に接近し、大荒れの天気となるおそれがあります。
関東の沿岸では10日にはうねりを伴ってしけとなり、海上では風が強まる見込みです。
台風から離れていても波が高くなると見込まれることから、海のレジャーなどの際には十分注意し、最新の情報を入手するようにしてください。
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