「道後温泉旅館協同組合」によりますと、「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」の発表を受けて宿泊のキャンセルが相次ぎ、組合に加盟するおよそ30のホテルや旅館で数千人規模にのぼる見込みだということです。

このうち「道後プリンスホテル」では、臨時情報の発表のあとからキャンセルが相次ぎ、11日までに200人を超えたということです。

ホテルでは、夏休みのかき入れ時に向けて、1億円余りの改修費をかけて新たに露天風呂付きの客室など3部屋を設けましたが、この部屋のキャンセルも出ているということです。

そのうえ、別の大手ホテルチェーンが臨時情報を理由とするキャンセル料を免除したこともあり、同じように免除を求める客への対応にも苦慮しているということです。

ホテルの佐渡祐収社長は、「最もにぎわう夏休みに向けて、部屋の改修や受け入れの準備などに全力をかけてきたので、非常に厳しい状況だ。災害時の安心安全に万全を期していることを引き続き、お伝えしていきたい」と話していました。

また、組合の奥村敏仁理事長は、「宿泊業への影響を今後、集約したうえで、自治体や国と対応を協議したい。防災対策を進めているので、ぜひ安心して道後温泉に訪れてもらいたい」と話しています。

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