台風5号から変わった熱帯低気圧で大気不安定に 14日にかけ警戒

気象庁によりますと、台風5号は12日岩手県に上陸したあと東北を横断し、13日午前3時に日本海上で熱帯低気圧に変わりました。

熱帯低気圧の動きは遅く、津軽海峡やその周辺にとどまっていて、暖かく湿った空気が北日本や東日本の広い範囲に流れ込んでいるため、大気の状態が不安定になり、局地的に雨雲が発達しています。

午後5時までの1時間には岩手県盛岡市好摩で45.5ミリ、岐阜県高山市清見で45ミリ、福島県浪江町の津島で30.5ミリなどと激しい雨が降りました。

東北の日本海側と北海道では雨量が増えていて秋田県や北海道の太平洋側、それに岩手県ではこの24時間に降った雨の量が100ミリ前後に達しているところがあります。

この雨で岩手県では土砂災害の危険度が高まり、土砂災害警戒情報が発表されている地域があります。

熱帯低気圧は津軽海峡やその周辺にとどまるため北日本や東日本では14日にかけて大気の状態が不安定になり、雷を伴って非常に激しい雨が降って大雨となるおそれがあります。

14日夕方までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで北海道で120ミリ、東北で100ミリ、関東甲信で80ミリと予想され、その後も雨量が増えるところがある見込みです。

気象庁は土砂災害や、低い土地の浸水、川の増水、氾濫に警戒するよう呼びかけています。