台風7号は14日午前9時現在、父島の西南西およそ230キロにあって、時速10キロで北東に進んでいます。

13日午後9時からは暴風域を伴うようになり、次第に発達してきています。このあとも北上し、15日(木)午前9時には最大風速40メートルの「強い」勢力となり、16日(金)午前9時には三宅島の東南東およそ80キロで中心気圧950hPaと予想されています。2019年10月に東日本や東北地方に甚大な被害をもたらした台風19号が、伊豆半島に上陸する直前の中心気圧が955hPaでしたので、関東地方に接近する台風としては史上最強クラスと言えそうです

その後は向きを北北東に変え、予報円の中心を通ると17日(土)には強い勢力で三陸沖へ進む見込みですが、予報円の最も西側を通ると宮城県の陸上を通過する可能性も残されています。また、13日午後3時には、台風7号の東北東の南鳥島近海で台風8号が発生し北上していて、7号・8号が相互に影響して複雑な動きをする可能性もあり、今後の進路予報に注意が必要です。

宮城県に大きな影響を及ぼしそうなのは7号で、県内は16日の朝から雨が降り出し、16日夜から17日明け方頃にかけてが雨の降り方のピークとなりそうです。仙台管区気象台では、14日午前11時の時点で、16日から17日にかけて警報級の大雨になる可能性を宮城県東部・西部ともに「中」としています。また、風も16日から次第に強まり、17日の午前中がピークになる見込みで、警報級の暴風の可能性を宮城県東部・西部とも、16日は「中」、17日は「高」としています。警報級の高波の可能性も16日は「中」、17日は「高」となっていて、週末にかけて海上は大しけが予想されます。この2日間は大荒れの天気となるおそれがあるため、最新の気象情報に注意してください。

14日午前11時発表の宮城県の早期注意情報(気象庁HPより)

一方、台風の影響をより大きく受けそうなのが関東地方で、東京では16日から17日にかけて警報級の可能性が大雨、暴風、高波ともに「高」となっています。

気象庁GSMモデルによる16日(金)午後6時の雨と風の予想。台風モデルの台風中心位置よりも陸地よりに台風が予想されている点に留意。

いま宮城に帰省していて、このタイミングで首都圏にUターンを予定していた方もいるかと思います。すでにJR東海が、東海道新幹線について16日から17日に運転を見合わせる可能性があると発表していますが、ほかの交通機関についても大きな影響が出ることが考えられるため、遠方への移動を予定していた方は、計画の見直しも含めて慎重な検討が必要となりそうです。

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