2011年9月の「紀伊半島豪雨」では、死者・行方不明者が奈良、和歌山、三重の3県で合わせて88人に上り、十津川村では7人が死亡、6人の行方がわからないままとなっています。

村では毎年この時期に、168人が亡くなった1889年の大雨なども含め、水害によって犠牲となった人たちを追悼する慰霊祭を開いています。

ことしは猛暑を避けるため役場の中で慰霊祭が行われ、村の関係者や遺族などおよそ70人が参列して全員で犠牲者に黙とうをささげました。

このあと、小山手修造 村長が「後世に水害の歴史を伝承し、安心なまちづくりを推進するため災害に屈することなく、一致団結していきたい」と述べ、参列者が1人ずつ花を手向け、犠牲者を悼みました。

紀伊半島豪雨で両親を亡くした60代の男性は「13年たちましたが、時間は止まっていると感じます。最近はいろいろな災害がありますが、いつどこで何が起こるかわからないという認識で生活していく必要があると感じます」と話していました。

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