仙台管区気象台によりますと、岩手県の岩手山ではことし2月ごろから山の膨張を示す地殻変動が観測されていて、8月までの変動量は、岩手山の火山活動が活発化した1998年の活動初期に観測されたものと同じ規模に達しているということです。

また、岩手山に連なる黒倉山付近では、ことし5月ごろから発表基準に満たない微小な火山性地震が増え始め、7月下旬以降、さらに増加しているということです。

これらのことから気象台は、岩手山の火山活動が高まっている可能性があるとして、21日昼前、臨時の解説情報を発表しました。

臨時の解説情報は、噴火警戒レベルの引き上げには至らないものの「火山性地震の増加」や「火山ガスの増加」など火山活動に通常と異なる変化があった場合に発表されます。

気象台は岩手山について、活火山であることに留意することを示す噴火警戒レベル1を継続したうえで、今後火山活動が高まった場合には火口周辺規制を示すレベル2に引き上げる可能性があるとしていて、今後の情報に注意するよう呼びかけています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。