マリアナ諸島付近にあった熱帯低気圧が、22日午前3時に「台風10号 サンサン」になりました。

台風の"中心"が、予報円の中に入る確率は70%で、27日(火)の予報円は、直径が800キロと大きくまだ予想が定まっていませんが、現時点の予報では、27日(火)に暴風域を伴ったまま、強い勢力で本州を直撃するおそれがあります。

では、世界各国のスーパーコンピュータでは、どのようなシミュレーションをしているのか。

台風の進路予想は、気象庁の予報を参考にしていただきたいですが、世界各国のコンピュータのシミュレーションを見てみます。

ヨーロッパ中期予報センターの上空1500m付近の強風エリアや、海面気圧の予想を見ると、27日(火)に近畿地方に向けた動きで、日本列島を縦断する予想です。

(ヨーロッパ中期予報センター 27日午前9時)

このヨーロッパ中期予報センターの計算結果を使って、少しずつ異なる条件を与え、熱帯低気圧の中心が今後どのように動くかを表したものを日本気象協会が参考資料で出していますが、現時点では予想にばらつきがあります。

(日本気象協会 21日午前9時発表)

また、アメリカ大気庁NOAAの予想も、27日(火)に、発達した状態で、西日本に直撃する予想になっています。

アメリカ大気庁NOAA 26日(月)午前3時(日本時間)
アメリカ大気庁NOAA 27日(火)午後9時(日本時間)

本州付近には湿った空気が流れ込み、台風が接近する前から大雨になるおそれがある見込みです。

日本のシミュレーションでは、27日(火)ごろは、風の渦がはっきりわからなくなっていますが、南海上の海面水温は高く、風速25m以上の暴風域を伴ったまま、接近する恐れがあります。

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